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ITコーディネーター雑感

仮想化でできる事
Vol.344掲載記事

情報誌掲載/(財)あきた産業振興機構『BIC AKITA』(ビックあきた)

今、仮想化技術が注目を集めています。すでに大企業では導入が広がりつつあり、中小企業でも一般的に利用されていくと予想されています。

仮想化とは、『プロセッサやメモリ、ディスク、通信回線など、コンピュータシステムを構成する資源(および、それらの組み合わせ)を、物理的構成に拠らず柔軟に分割したり統合したりすること』と定義されています。仮想化には様々な技術があり、すべてを紹介できませんが、ここでは仮想化技術一部に触れ仮想化とは何か、仮想化で何ができるのか、どんなことに使われているかを紹介したいと思います。

はじめに、皆さんが普段お使いのパソコンでどのような仮想化ができるのか簡単に触れてみます。例えばWindows Vistaを搭載したパソコンに仮想化技術を用いWindows XPやWindows7の環境を構築し同じパソコン上で稼働させる事ができます。

仮想化イメージ図

Windows XPでのみ稼働するソフトはVistaや7では動作しない場合があります。このような場合でも仮想化技術を使いWindows XP環境を構築すれば、その環境下で実行することができます。新しいOSを試したいときも簡単に環境を作成できますので大変有効です。

それでは、企業ではどのような使われ方をしているのでしょうか。いくつか紹介いたします。

1.サーバの統合
目的に合わせて複数のサーバを所有し運用しているケースがあります。企業で使われているサーバの資源(CPU、メモリ、ハードディスク、ネットワーク等)は、最大能力の数十%しか使われていないケースが多く存在し、また各サーバの稼働率に大きな格差があり、ハードウェアのリソースを有効活用できていない場合などもあります。このような場合、仮想化技術によって個々の物理サーバ上で稼働していたOSちアプリケーションを仮想サーバにし、台数を減らす事が可能になります。(例:10台から6台へ減少など)。物理サーバの台数を減らす事により電気代、ハードの保守費用、冷房費、場所など運用のコスト削減をする事が可能になります。大企業を中心にこのような「サーバ統合」が進んでいます。 また、複数台の物理サーバで構成した環境では仮想サーバをグループとして管理することにより、あるサーバ機器の負荷が高くなった場合は他のサーバ機器へ仮想サーバを再配置し、自動的に常時最適化を図ることもできます。
2台の物理サーバで4台分の仮想サーバ(システム)が稼働する場合の再配置例
2.古いOS上で稼働するアプリケーションの使用
Windows2000で稼働しているシステムがあるとします。「サーバの耐用年数が過ぎてハードウェアを新しく調達したいがWindows2000搭載のサーバの調達はできず、Windows Server2008搭載のサーバでは今のアプリケーションは動作しない。アプリケーションの再構築を行ったり新しく調達するには膨大な費用がかかり、可能であればあと数年は現在のシステムを使用し続けていきたい。」このような場合でも仮想化技術を使用すれば新機種で古いOSが稼働でき、現在のアプリケーションを使用し続ける事ができます。
3.障害対策
サーバ仮想化は比較的安価での障害対策を実施できます。仮想化してあるサーバ機器に障害が発生した場合、別のサーバ機器上で仮想サーバを自動で起動し復旧ができます。いままではこのような仕組みを構築するには高価な機器やアプリケーションが必要でした。中小企業でも今やシステムダウンは業務への影響が大きく多大な損失となります。仮想化技術を使えば一般的なサーバでも短期間でシステムダウンから復旧できるような仕組みが構築できます。
障害対策イメージ図

仮想化技術の一部を紹介致しました。仮想化技術では今後もさまざまな可能性が広がっていくと予想されます。しかし全てのシステムが仮想化に向いているわけではありません。動作環境に合わせて選択すべきですし、また古い周辺機器などは接続できない場合もあります。

仮想化には専用のソフトが必要です。サーバ環境での構築にはある程度の専門知識が必要になり、無償提供のソフト、有償提供のソフトと様々なソフトが存在します。パソコン環境での仮想化ではMicrosoft社のVirtual PC(無償)やVMware社のVmwarePlayer(無償)などが提供されており、比較的簡単に導入できますが、サーバ環境、パソコン環境とも導入にあたっては専門家とよく相談する事をお勧めします。自社にとって最適なシステム構築の選択肢のひとつに「仮想化」を加えてみてはいかがでしょうか。

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